「カードローンで借り換えを考えないでもないが、具体的にどんなメリットがあるのかわからない」
「金利が低くなるのはいいけど、再審査が面倒くさそうだし逆に損したら嫌だ」
そんな風に借り換えの正確な知識が無いため踏み切れず、サービスのおいしい部分を逃している人は多いでしょう。
しかし実際、200万円の借金がある場合、より低い金利のカードローンに賢く借り換えれば、
月々の返済額を5,000円以上、総返済額を10万円以上減らすことは可能です(※)。
また、人によって借り換えの目的は様々。
- 何らかの事情でとにかく即、借り換えたい
- 心機一転、今度こそ真面目に返済したい
- とにかく総返済額を減らしたい
- 無利息期間などの特典で返済のモチベーションが上がるところがいい
今回は借り換えの真のメリットや目的に合わせた借り換え先の選び方・損しない借り換えの方法を徹底解説。
手数料の有無や手続きの簡単さにも着目し、「一刻も早く借り換えるべき!」と判断したおすすめの借り換え先も併せて紹介します。
(※200万円の残金を36回払いで返済する場合)
借り換えとは
カードローンの借り換えとは、現在使っているカードローンから別のカードローンに乗り換えることです。
借り換えを行う目的は、一般的に以下3つになります。
- 総返済額を減らす
- 毎月の返済額を減らす
- 利息額を減らす
借り換えできる借金の種類
借り換えの対象となる借金はいくつかあります。
- クレジットカードのキャッシング枠の未返済分
- 住宅ローンの未返済分
- マイカーローンの未返済分
- メディカルローンの未返済分
- 教育ローンの未返済分
いずれの場合も正しく借り換えれば返済額を減らせます。
借り換えローンとおまとめローンの違い
借り換えローンとおまとめローンは、カードローン商品のネーミングが違うだけで、システムは同じです。
おまとめローンでは、2社以上から借りていた借金を、別の1つの借り換え先にまとめます。
バラバラの金利や返済日を一本化して、返済の効率化を図ることが目的の1つです。
借り換え先の選び方とおすすめポイント
借り換え先を選ぶ時の基準は借り換えのメリットを享受できるかどうかです。
借り換えのメリットとは
- 総支払額を減らせる
- 月々の返済額を減らせる
- 固定金利に変えて返済を安定させる
などであり、これらのメリットふまえ借り換えローンを選ぶ際のポイントは以下の5つです。
- 金利が低くなるか
- 返済期間を短くするプランを組めるか
- 借り換えの審査や手続きが大変でないか
- 借り換えによるお得なサービスはあるか
- 借り換え専用のカードローンであるか
以降1つ1つ説明していきます。
金利が低くなるか
借り換えによって金利が低くなる事は、総支払額を減らすために大事なポイントです。
金利が低くなれば、毎月の返済額も減ります。
たとえば、残額50万円を2年間で返済する場合、年率18%と13%の金利で返済総額の差は、5万円です。
借り換えで安くなる利息額=5万円
=18万円(今まで通りのローンの1年間の利息額)-13万円(借り換えローンの1年間の利息額)
今まで通りのローンの1年間の利息額
=50万円×18%÷365日×365日×2年
=18万円
借り換えローンの1年間の利息額
=50万円×13%÷365日×365日×2年
=13万円
1年間で5万円だとして、3年、5年で返済する場合利息額の差はもっと大きくなります。
借り換え先を選ぶ際、まず金利に着目しましょう。
返済期間を短くするプランを組めるか
金利だけでなく、積極的に繰り上げ返済を行えるなど、返済期間を短くするプランを提供してくれる借り換え先もおすすめです。
金利が低くなって毎月の返済額が減っても、返済期間が延びて返済総額が今まで通りのローンより大きくなってしまえば本末転倒。
毎月の返済額が少なくなれば、返済期間も長くなり、利息額もかさみます。
借り換えのメリットを損なわぬよう、約定返済(毎月決まった日に決まった金額を返済する事)額以上の金額を返せる時は返し、繰り上げ返済を心掛けましょう。
毎月の決まった返済額とは別に、元金を減らすための返済をすること
繰り上げ返済としてあてた返済金は、利息でなく全て元金の返済に使用される
借り換えの審査や手続きが大変でないか
借り換えを行う場合、借り換え先で再び審査を受けることになります。
- 申込書に記載されている事項に虚偽がないかの確認
- 以前の借金の返済履歴に傷がないかの確認
など、借り換える時は、新規申し込みの時とは違って、すでに他社からの借り入れがある状態なので、審査基準が厳しくなるのが一般的です。
在籍確認も厳重に行われ、職場に電話がかかってくることがあります。
(その際、相手は個人名を名乗るので、他者に知られる心配はありません。)
返済歴に関して、支払い遅延は審査でマイナスポイントです。
借り換えを検討し始めたら、今までの借入れ先にて、支払いが遅れることのないよう、注意しましょう。
借り換えによるお得なサービスはあるか
借り換え先に、自分に有利なサービスがあるかも確認しておきましょう。
- 返済に利用できる提携ATMが、自身の生活圏内にあるか
- 借入、返済の際の手数料が無料になるか
- 審査に書類が必要か
- 契約でポイントが還元されるか
- 無利息期間があるか
書類不要・来店不要・web上で申し込みを完結できるカードローンは、時間が取れない方にとって重宝します。
無利息期間を上手に利用し総返済額を減らすのも有効です。
借り換え専用のカードローンであるか
借り換え専用ローンは、文字通り、借り換えの用途だけに使います。
借り換えがスムーズに行えるよう図られたサービスなので、便利です。
例えばアコムの借り換え専用ローン商品では、契約が完了すると、アコムが契約者名義で、借入先に直接完済します。
借りた人は今までの借入れ先への対応は不要、新しい借入れ先のアコムへ返済していくだけです。
また、貸金業法に基づく借り換え専用ローンは、契約後に追加の借り入れはできません。
消費者の利益を守ることを目的に制定された、貸金業者の登録制度や規制を定めた法律
返済に集中できるので、完済までの時間を短縮できます。
- アコムの借換え専用ローン:複数のローンを借入中の人、総量規制における年収の1/3を超える借入がある人に最適な返済プランを提供
- トマト・借換え専用フリーローン「ひとまとめ」:複数の借入をひとつにまとめて確実な返済計画を応援
- 東京スター銀行のおまとめローン:一定の返済額を計画的に返済していく完済目的の「返済専用」ローン
いずれの商品も、借り換えによって返済負担を減らすのが目的のローンです。
借り換え先を選ぶ時の注意点・損しないコツ
上述の内容を考慮し、借り換え先を選ぶ際の注意点をまとめると、次のようになります。
- 手数料含め結局、総支払額が大きくならないか
- 返済期間が大幅に延びないか
- 事務手数料など費用が高額でないか
- 審査や手続きに時間がかからないか
借り換えのおいしい話だけでなく注意点も把握し、慎重に選びましょう。1つ1つ解説します。
手数料含め結局、総支払額が大きくならないか確認
借り換えで、手数料など含め総支払額が借り換え前より大きくならないか、概算し確認しましょう。
金利が低くなると、総返済額が安くなるとは限りません。
返済期間を長く設定した場合利息額が大きくなるため総返済額が大きくなる可能性もあります。
「手数料も払ってダラダラ返済してたら結局総返済額が大きくなってたことに気づいた」
そんな事にならないよう、カードローンの公式サイトにある返済シミュレーションなどで確認するようにしましょう。
返済期間が大幅に延びないか
借り換えで、返済期間が延長し過ぎないよう注意しましょう。
「金利が低くなったから月々の返済額を小さくしたら半年以上返済期間を延長する事になった」
そんな事にならないよう、返済期間を予め設定しましょう。
事務手数料など費用が高額でないか
借り換えの際の手数料など、費用がいくらかかるかも事前のチェックが必要です。
- 今までの借入れ先に支払う繰り上げ返済手数料
- 借り換え先に支払う事務手数料
どちらも支払う必要があるケースは、費用がかさみます。
手数料はカードローンの種類・商品によってまちまちです。
「手数料無料」なども選ぶ際の比較ポイントにしましょう。
審査や手続きに時間がかからないか
借り換えの時は審査があります。
- 書類が必要である
- 審査に1ヶ月以上かかる
など、自身の状況によってはネックとなる場合もあるので審査の簡単さも確認しておきたい点です。
借り換えにおすすめのローン厳選7つ
「ここなら借り換えて損はしない!今すぐ検討する価値あり」
おすすめの借り換えローンを厳選!
今回、
- 金利の低さ
- 借り換えのスムーズさ
を重視した結果残ったのは、消費者金融やネット銀行、借り換え専用の7つのローンです。
各ローン商品の概要と、借り換え先としてのおすすめポイントを紹介するので、借り換えローンを選ぶ際の参考にして下さい。
- みずほ銀行カードローン
- 借り換えローン【おまとめ専用カードローン 一本太助】
- アコム「貸金業法に基づく借換え専用ローン」
- ジャパンネット銀行ネットキャッシング
- 熊本信用組合『借換専用ローン「楽々」』
- じぶん銀行カードローン借り換えコース
- 番外編「住信SBIネット銀行 MR.カードローン(プレミアムコース)」挑戦したい借り換えローンはこれだ!
1つ1つ紹介していきます。
みずほ銀行カードローン
金利が※年2.0%~14.0%と、他社と比較して低めです。
コンビニATMを利用した入出金は時間外手数料、利用手数料ともに月4回まで無料。
金利 | ※年2.0%~14.0% |
Web・スマホ完結 | ○ |
審査 | 2~3営業日または「-」 |
利用限度額 | 800万円 |
ATM返済 | ○ |
※住宅ローンのご利用で、本カードローンの金利を年0.5%引き下げます。引き下げ適用後の金利は年1.5%~13.5%です。
すでにみずほ銀行の口座を持っているなら、お手元のキャッシュカードでそのまま利用できます。
申し込みは24時間web上で完了。
審査結果は2~3営業日または「-」で結果が出ますが、カード発送に1週間ほどかかります。
みずほ銀行で住宅ローン「フラット35」を利用中の方は、基準金利からさらに0.5%引き下げられます!
借り換えローン【おまとめ専用カードローン 一本太助】
最大のメリットは、審査が通れば今までの借入先の、半分の金利を適用してくれるという点です。
保証人は原則不要。一般社団法人日本労働者信用基金協会が保証機関となります。
金利 | 5.1%~ |
申込み | 来店必須 |
審査 | 最長1か月以上 |
利用限度額 | 50万円~500万円 (10万円単位) |
ただし、利用者は会員のみとなるので、一般の方は利用できません。
条件である「四国ろうきんに関係した労働組合等の団体に所属している」方は検討の価値ありです。
借入残高は四国ろうきんが一括返済し、あとは四国ろうきんへの返済となります。
労金自体が非営利組織であり、さらに金利が半減するだけあり、審査に時間がかかります。来店も必須です。
アコム「貸金業法に基づく借換え専用ローン」
アコムの借り換え専用ローンで対象となる借金は、貸金業者からの借入に限ります。
審査に通過すれば、毎月の返済額・金利の負担が軽減する計画を提供してもらえます。
集中して返済したい人におすすめです。
金利 | 7.7%~18.0% |
申込み | フリーダイヤルで連絡 |
審査 | 最長1か月以上 |
利用限度額 | 1万円~300万円 |
契約が完了すれば、アコムが借り入れている金融機関に直接完済してくれます。
申し込みはフリーコールで行い、店頭窓口か自動契約機に必要書類を提出しなければなりませんが、段階的に残高を減らすことができます。地に足のついた返済を実行できた、という体験者も多いようです。
ジャパンネット銀行ネットキャッシング
ジャパンネット銀行の口座がある事が利用の条件です。口座がない人でも借入れと同時に開設できます。
申し込みがすべてネット上で完結でき、審査結果もメールで送付。
インターネット上で借り入れができるので、ローンカードが不要です。
契約完了後の郵送物がなく、すぐに利用を開始できます。
新規契約の場合、はじめての借入日から30日間は、限度額以内なら何度利用しても無利息です。
金利 | 1.59%~18.0% |
Web・スマホ完結 | ○ |
返済方法 | ジャパンネット銀行の 普通預金口座から自動引き落とし |
利用限度額 | 1,000万円 ※定期的に見直し |
無利息期間 | 初回借入日から 30日間は利息が0円 |
ジャパンネット銀行ネットキャッシングは24時間利用可能なローン「ネットキャッシング」専用のアプリをリリース。
申込み~借入れまで、スマートフォンでスムーズに利用できます。
熊本信用組合『借換専用ローン「楽々」』
金利は3.8%~12.8%で、上限金利が低めなのが特徴です。さらに、インターネットから申し込めば、0.2%金利を引き下げてくれます。
使用の用途は、カードローンなど、クレジット会社の借換資金がメインです。
金利 | 固定金利 3.8%、7.8%、12.8% |
申込み | 来店必須 |
返済方法 | 元利均等分割返済 (ボーナス併用可) |
利用限度額 | 10万円~800万円 |
条件として、組合員しか利用できません。
また、返済予定表や残高証明書といった資金使途確認書が必要になるので、書類の準備はいささか面倒です。
じぶん銀行カードローン借り換えコース
おすすめポイントは金利の低さで、1.7%~12.5%です。
さらにauユーザーであれば0.5%の金利優遇サービスがあります。
金利 | 1.7%~12.5% |
Web・スマホ完結 | ○ |
提携ATM手数料 | 無料 |
利用限度額 | 800万円 |
申し込みから契約まで、スマホで完結でき、手続きがスムーズです。
審査結果にもよりますが、早ければ翌日に借り入れできます。
新規契約者にはポイント還元のサービスも付き、毎月の返済額が1,000円からというのも、他社にはない魅力です。auユーザーにはとにかくおすすめ!
番外編「住信SBIネット銀行 MR.カードローン(プレミアムコース)」挑戦したい借り換えローンはこれだ!
審査結果により、スタンダードコースとプレミアムコースに分けられます。
プレミアムコースが適用されると、金利が一気に低くなり、一桁金利も当たり前です。
金利 | 5.9%~14.79% |
Web・スマホ完結 | ○ |
審査 | 1日~7日 |
提携ATM手数料 | 無料 |
利用限度額 | 1,200万円 |
さらなる特典として、
- SBI証券口座を保有・登録済みか、住宅ローンを利用していると、金利が5%引き下げられる
- ミライノカード(JCB)を所有し、住信SBIネット銀行を引落口座に設定していると、金利が1%引き下げられる
などがあり、2つ併用で最大0.6%の金利優遇となります。
気になる審査基準は公表されていません。
他社からの借り入れがあっても、
- 長い勤続年数
- 安定収入
などの実績があれば、プレミアムコースになることもあります。
借り換えでおすすめのカードローンまとめ
借り換えで商品を選ぶ際の1番のポイントは金利が低く、返済総額を減らせることです。
ただし金利だけに注目して、返済期間が長くならないようにすることも注意しましょう。
また「絶対得する」など甘い話に飛びつく前に、
- 即借り換えたい
- 特典やキャンペーンで返済のモチベーションをアップさせたい
- 今度こそ集中して、真面目に返済したい
など自身が借り換えに求める事・設定したハードルを再確認し目的に合うものか熟考しましょう。
上述の商品特有のおすすめポイントをおさらいし、ライフスタイルに合う借り換えローンを選び前向きな返済計画に役立てて下さい。
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