人からお金を借りるのはどうしても気がひけますよね。
「金の切れ目が縁の切れ目」とも言いますし、もしトラブルになったら借りた相手との関係も壊れかねません。
そう思えば思うほど、気軽に「貸して」とは言いにくいもの…。
そこでこの記事では、人から借金をする際に断られにくい言い訳や理由を考察してみました。
さらに、近しい人から借金をしても良好な関係を保ち続けるための対策なども紹介します。
そもそも借金は「信用できる人間か」を担保に貸し借りが行われており、人から借りる際もそれは同じです。
信用を得て波風を立てずにお金を借りるために、この記事を通してできる限りの万全な対策をしましょう。
お金を借りるときの言い訳・理由はコレ!5つのパターンを紹介。
「これなら相手も納得してくれるはず」という言い訳や理由を考察してみました。
- 生活が苦しいから
- 急な冠婚葬祭の費用のため
- 自身、あるいは近親者の医療費が必要だから
- 引っ越しの資金や住更新料のため
- 財布・キャッシュカードを失くしたから
①生活が苦しいから
「生活が苦しいから」という理由は誰でも1番使いやすく、貸す相手も納得しやすい理由です。
実際に生活に困窮しているからお金を借りたい、という人も多くいるでしょう。
自分の生活の状況を相手に暴露するようで、少しためらわれるかもしれません。
ですが、一時的に貸してくれる可能性は高いと思われます。
特に、
「家賃を滞納していて今にも家を追い出されそう…」
という理由は緊急性が高く、数万円程はスグに貸してもらえる可能性が高いです。
②急な冠婚葬祭の費用のため
知人の結婚式に出席する、というのは何かとお金がかかる行事の1つですよね。
特にご祝儀は場合によっては家計を圧迫する額ですし、まさに急に必要になるお金なので理解者も多いはずです。
一般的なご祝儀の相場は3万円~10万円ほど。
高額を借りようとすると怪しまれてしまうので、最低限の金額を提示しましょう。
他にもよくあるのが「身内に不幸があってお葬式の費用が必要」。
疑いづらい内容ですが、バレた時のリスクは高め。
もしバレたら相手との関係がぎくしゃくしてしまうかもしれません。
特に繋がりがありそうな知人が亡くなったというウソはバレたり、人を傷つけることもあるのでやめましょう。
③自身、あるいは近親者の医療費が必要だから
「家族が病気にかかって医療費が必要になった」というのも有効な理由でしょう。
お金がないうえに不幸が重なる、というのは相手の同情をひきやすい状況です。
もし自身あるいは近しい人が予期せぬ病気にかかったときは、正直に相談することをオススメします。
医療費は高額になる場合も多いでしょうから、場合によっては大きなお金を貸してもらえるかもしれません。
ただしウソの場合は、親兄弟や近しい間柄の相手に対して使うのは難しいでしょう。
④引っ越しの資金や更新料のため
引っ越しや住居の更新料はまとまった額の資金が必要なので、有効な理由になりえます。
特に引っ越しは1回で何十万円とかかることもあるので、まとまった額を借入れできるかもしれません。
ただし「お金がないのにどうして引っ越すの?」と言われたときの対策が必要です。
つまりお金を借りる理由の更に理由が必要になるということで、少し込み入った説明をする必要があります。
「隣の住民がうるさくて夜も眠れない」
「ストーカー被害に遭っていて今すぐにでも出ていきたい」
といった理由をあらかじめ用意しておくと良いでしょう。
⑤財布・キャッシュカードを失くしたから
財布・キャッシュカードを失くしたという理由は日常的にあり得ることで、現実味がある理由です。
その時一瞬は貸してもらえる可能性高いでしょう。
ただし財布で全財産を管理している人は別として、新規キャッシュカードの再発行で解決してしまう理由でもあります。
そのため、すぐに返済しないと不審がられる可能性があることに留意しなければなりません。
また失くした状況にもよりますが、
- 出かけ先から帰宅するための交通費
- キャッシュカード再発行までの生活費(1週間~10日ほど)
というように、ある程度きまった額しか借りれないことが予想されます。
高額の借入れは望めないでしょう。
お金を借りる相手別の注意点と有効な理由・言い訳
人からお金を借りるときは、「自分とどんな間柄の相手から借りるか」が重要です。
相手との間柄によって、”借りる際に注意すべきこと”や”有効な言い訳”が異なってきます。
- 親
- 恋人・配偶者
- 兄弟・姉妹
- 友人
- 会社
上記5つに分けて解説するので、借りようと思っている相手に当てはまる項目をチェックしてみてください。
親にお金を借りる時
相談しやすく、貸してくれる可能性が最も高い相手の1人が親ではないでしょうか。
特に良好な関係であれば、子供のために親身になってくれる親も多いはずです。
下手にウソをつくくらいなら、正直に理由を言ってしまったほうが話が簡単かもしれません。
親は子どものウソを簡単に見抜くものです…
ただしデメリットとして、金銭面で頼ってしまうと親から自立できなくなるかもしれない、という不安があります。
自身で生計を立てて暮らしていて、借金をするほど差し迫った状況であれば、つい誰かに甘えたくなってしまうものです。
自身の親だからといって、寄りかかりすぎないようにしましょう。
加えて、貸してくれるからと甘えきってしまうと借金自体が曖昧になりやすくなります。
親しき仲にも礼儀ありで、約束したことはきちんと守り、借りたものは返しましょう。
個人と個人との高額な金銭のやり取りは、贈与税が課税されます
1年間で110万円以上の貸し借りを利子なしでした場合が対象。
2月1日~3月15日の間に借り主が申告と納税をする必要があります。
またこれらは親子や夫婦、兄弟姉妹にも適用されるものです。
ただし借用書を作成して、利息も含めて借金を返済すれば贈与税はかかりません。
恋人・配偶者にお金を借りる時
親に続き、恋人、配偶者なども信頼関係があれば比較的お金を借りやすい相手ではないでしょうか。
頻繁に会う間柄なら、返済も無理なく少しずつできるでしょう。
また今後の関係も考えると、できる限り正直にお金がない理由を伝えるのが無難。
しかし、金銭が絡むことによってそれまで対等な関係だったところに、上下関係ができてしまう恐れがあります。
金額が大きければ大きいほど、2人の関係性において貸した側がより強い発言権を持つようになるかもしれません。
恋人や配偶者からお金を借りるときは、関係性がそれまでと変わってしまうかもしれないことを覚悟しておいた方がいいでしょう。
兄弟・姉妹にお金を借りる時
親や恋人には言えないことでも、兄弟・姉妹になら言えるという方もなかにはいらっしゃるでしょう。
「遊びすぎてしまってお金がない」
「友達と旅行行くからちょっとお金貸してほしい」
このような言い訳でも、兄弟・姉妹なら相談しやすいかもしれませんね。
どちらか一方だけでなく、お互い貸し借りできるような持ちつ持たれつの関係ができるかもしれません。
ただし兄弟・姉妹からお金をかりる際は、相手の配偶者や恋人にバレる可能性が高く、それらを想定して動く必要があります。
特に兄弟・姉妹が既婚者であれば、借りようとしているのお金は、配偶者との共有財産である可能性を念頭に置かなければなりません。
兄弟・姉妹が賛成でも配偶者が反対してダメだった、というのはよくある話ですよね。
かといって内緒で貸したことが後で判明して、家庭にヒビが入るのも避けたいところです。
兄弟・姉妹にも、その配偶者にも正直に打ち明けるのが1番誠実なやり方でしょう。
友人にお金を借りる時
家族や恋人にも頼みづらいとなれば、次に友人に貸してもらうことが考えられます。
一口に友人といっても、借金のお願いをできるくらいですから、ある程度仲のよい友人をここでは想定します。
信頼関係をある程度築いてきた友人であれば、信頼を担保に貸してくれるかもしれません。
ただし金銭がからむと話は複雑になるもので、トラブルのもとになる可能性も十分あり得ます。
信頼関係が諸刃の剣となり関係が壊れるかもしれないリスクは、仲がよくともそうでなくとも覚悟しておかなければなりません。
後々のトラブルを避けるためにも、借用書はしっかり作っておいた方がいいでしょう。
会社にお金を借りる時
勤務先の会社から給料の前払い、というかたちで借りる方法もあります。
給料の前払いは労働基準法により「非常時払い」として認められているので、会社側は断ることができません
またこれらは正社員だけでなく、アルバイトや派遣社員なども適用の対象となります。
ただし給料の前払いはすべての理由に適用されるわけではなく、
- 出産
- 疾病
- 災害
- 結婚
- 死亡
- やむを得ない事情による帰郷
などの非常時にのみ適用で、私用の場合には支払われません。
私用の場合は会社側に支払い義務はありませんが、「給与前払いサービス」を導入していれば前借りできるので、会社側に確認してみるのも手です。
お金を借りる理由・言い訳を伝える際には態度も重要になる
お金を借りるときに大事になってくるのは、その人に「お金を貸しても大丈夫そうか」という信用の部分です。
言葉遣いや態度1つで、借りられる・借りられないが大きく変わってくるんですね。
- 相手を見下すような言い方をしない
- 馴れ馴れしくしすぎない
- 余計なウソをつかない
相手を見下すような言い方をしない
人からお金を借りる身でありながら、相手を見下すような言動をすれば当然ヒンシュクを買います。
口にはしなくとも、相手を見下していることは態度に出てしまうものです。
特に「これくらい」「たかが」などのワードが出てしまったら交渉決裂、借入れは期待できません。
どんな額であろうと、借りる側は常に謙虚な態度を心がけた方がいいでしょう。
馴れ馴れしくしすぎない
お金を借りた相手に馴れ馴れしくしすぎると、信用を得るどころか逆効果です。
なかでも親しい仲の人にお金を借りるとなると、恥ずかしさもあって過剰に馴れ馴れしく、ヘラヘラとした態度をとってしまいがち。
そういった態度を取ると、
「人からお金を借りることを何とも思わない人なのでは」
「お金にだらしない人なのでは」
と思われてしまうかもしれません。
明るく接するのも度がすぎると軽薄な印象を持たれやすくなるので、注意が必要です。
余計なウソをつかない
ウソをごまかすためにウソを重ねていくと、自身の首を締めていくことになります。
お金を借りる理由を考えてる時点で既に相手にウソをついているので、必要以上のウソは苦しくなるだけです。
「祖母が亡くなって…」の次に「祖父も…」などと繰り返していくと、当然信用を失くします。
第一に人からお金を借りようという時にウソをつくというのは、相手に不誠実なことだという自覚が必要です。
また自分も苦しい思いをするかもしれないことを覚悟しなければなりません。
お金を借りる場合は理由と問わず必ず借用書を作ろう
お金を借りる際には必ず借用書を準備しましょう。
トラブルを防ぐためには、借りた・貸した証拠を形に残しておくことが1番効果的です。
口約束はいざという時に役に立ちません。
【借用書の内容】
- 借用書を作成した日付
- 貸し主の名前
- 本紙が借用書であり貸し主が借用を受領した旨
- 金額
- 貸し借りした日付
- 返済期日
- 返済方法
- 借り主の住所、氏名、押印
- 収入印紙
また借用書は「この日に返済する」という事が明確になるのもメリット。
日程などの数字が明確に決まっていた方が、貸す際に相手も納得しやすいはずですよね。
また少しずつ支払う時は、事前に返済計画をたてておきましょう。
無理をせず、相手と相談しながら自身が確実に返済できる日程を設定してください。
たとえ親しい間柄だとしても、お金を借りるならば利息も支払うべきです。
あらかじめ「利息を払います」と言っておけば、相手も安心して貸しやすいかもしれません。
また事前に利息を支払うと約束しておけば、お金を貸したとしても損にはならないことをアピールできます。
利息をどれだけ払うかは、相手とじっくり相談して決めましょう。
お金を借りるときの有効な理由は以下5つ。
- 生活が苦しいから
- 急な冠婚葬祭の費用のため
- 自身、あるいは近親者の医療費が必要だから
- 引っ越しの資金や住更新料のため
- 財布・キャッシュカードを失くしたから
ローン会社と違って明確な判断基準がないので、とにかく誠意を尽くすしかありません。
借りる際は理由だけでなく、言葉遣いや態度にも気をつけることが大切。
また個人でのお金の貸し借りはリスクが高く、トラブルのもとになりやすいのは事実です。
金銭トラブルが発生した場合、借りた相手との関係がそれまでと変わってしまう可能性があることも覚悟しなければなりません。
人間関係を壊してしまわないためにも、対策として利息の設定や借用書は必ず用意するようにしてくださいね。
※ここまでで人から借金をすることに不安を感じた人は、他の方法も検討してみましょう。
「万が一にも人間関係にわだかまりを残したくない」
「お金に困っていることを絶対周囲に知られたくない」
という方にはカードローンがオススメです。
カードローンなら人間関係に影響されることもなく、最短即日でお金を借りられます。
また融資条件も、
- 20歳以上
- 安定した収入がある
といった2点だけなので、月数万円しか給料がないアルバイト・パートの方でも利用可能。
人からお金を借りるリスクと、カードローンで借りるリスクとを比べてみて、より自分に適した方を選びましょう。
借入れについて迷っている方は、まずはカードローン記事に目を通してみてください。
コメントを残す